読む手が止まらなかった衝撃ミステリー小説の感想を書いたので、ぜひ読んでください!
こんな方におすすめ!
✔︎伏線を多く含む作品を読みたい!
✔︎展開がどんどん変わっていくワクワクドキドキする作品を読みたい!
✔︎人間の汚い部分など本性に触れる作品が読みたい!
あらすじ
これは、六人の就活生が内定を巡る最終選考で起きる「事件」を綴った物語です。
著しい成長を遂げるIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用の最終選考に残った六人の就活生。最終選考は、1ヶ月後までに六人でチームを作りあげ、ディスカッションを行うという課題が与えられます。
1ヶ月後の「全員内定」に向け、自分のこれまでの話をしたり、信頼関係を築いていきます。
しかし、本番直前、課題が急遽変更されます。その課題は「六人の中から一人の内定者を決める」というもの。
「全員内定」という目標から一気に一つの椅子の奪い合いに状況が変わります。
本番当日、ディスカッションが進む中、会場には謎の封筒が。
封筒の中には「○○は人殺し」などの六人それぞれの隠したい、言えない事情が記載されていました。
誰が封筒を用意したのか、封筒の内容は本当なのかを巡り、今まで築き上げてきた信頼関係は瞬く間に崩れ、誰も信じられない状況に。
犯人は誰?目的は何?
オセロのように展開が変わる、気持ちいいくらいに読む手が止まらない伏線だらけの衝撃ミステリーです!
読んだ感想
文句なしにおもしろかったです!最後まで巧みなストーリー展開に振り回されました。
ほんとに気持ちいいくらいに手が止まらず、1日で読んでしまいました!
就活中に訪れる独特の「私は素晴らしい人間である」という皮を被った者同士の気持ち悪い会話、振る舞いも絶妙に描かれています。
就活がまだ記憶に新しい22~25歳の方はより楽しめるのではないかと思います。
「全員内定」から一つの椅子の奪い合いなったときの心境の変化。謎の封筒によって、隠したい自分が暴かれていくことで明らかになる本性。
就活用のキャラクターから本来の自分へ変化していく様子は、まさに人間そのもの、人間らしさを感じました。上辺だけで構築されていた信頼関係など一瞬で崩壊します。
白が黒に一気に変わるオセロのように展開が大きく変わる場面が何度かある衝撃ミステリーです。
読後感は、後味が悪いのではなく、一気読み上げてしまったこともあり、かなり爽快感のある作品です。
あなたは、誰が犯人なのか当てることができますか?
著者:浅倉秋成さんはどんな人?
1989年生まれのさまざまな賞を複数受賞している小説家です。
〈略歴〉
2012年12月、第13回講談社BOX新人賞“Powers”で、Powersを受賞した長編『ノワール・レヴナント』でデビュー。
2020年、『教室が、ひとりになるまで』が第20回本格ミステリ大賞小説部門と第73回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門の候補作となる。
2021年、『六人の嘘つきな大学生』が第12回山田風太郎賞
(wikipedia引用)
今回紹介した「六人の嘘つきな大学生」もミステリー要素を存分に含んだどんでん返しは当たり前、手に汗握った作品となっています。
まとめ
「六人の嘘つきな大学生」は、就活を舞台にしたミステリー小説です。
こんな作品を読みたい人はぜひ読んでみてください。
✔︎伏線を多く含む作品を読みたい!
✔︎展開がどんどん変わっていくワクワクドキドキする作品を読みたい!
✔︎人間の汚い部分など本性に触れる作品が読みたい!
ぜひ物語にのめり込んで気持ちよく振りまわされてください。